1980s 洋楽★創作物語

1980年代ロンドンが舞台のバンドデビュー物語。UK中心の80s 楽曲 (YouTubeリスト参照) が登場! 20年振りに描くイラストも80年代風・・・( ˘ω˘ )

No.6-002 Blue Dreaming

「実はパティを連れて来てるんだ。後で会ってやってくれないか?」

躊躇うようなサムの台詞に
明らかに動揺し、声が上ずるフレッド。

「も、もちろんOKだよ!」

真っ赤になってるフレッドの背中を
皆んなでバンバン叩きながら
スタジオに向かった。

「おいおい、隅に置けないなぁ?」
「あの人の妹とは、どういう関係?」
「パティってどんな子? 可愛い?」

矢継ぎ早な皆んなの攻撃を
必死で交わすフレッド。

「わ、分かんないよ! もう何年も会ってないもの」

こんな突然、しかも外国で
初恋の相手と再会できるなんて
奇跡じゃないか!?

僕は感動のあまり、可愛い弟に
勢い良く飛び付いた。

「やめてジェム! テレビに映ってるよ⁉︎」

 

 

★      ★      ★

 

 

あれから、もうすぐ2ヶ月。
サマーホリデーに入った。

トニィは無事に卒業して
ルイスに報告をと、喜び勇んでᒪAへ。

ヤスは、まだ夏休み前だけど
休みに入ったら暫くの間
ユミコと日本に滞在するからと、
日本の補習校にも通い始めて
忙しいみたいだ。
お隣さんとはいえ
もう何日も会ってないよ。

僕はというと、音楽活動の方は
少々トーンダウンしていた。
何故なら、試験勉強でナーバスに
なってたフレッドがブチ切れて

「作詞は全部僕だなんて、負担が大きすぎる! ジェムも詩を書くべきだよ。じゃなかったらバンドの取り分の半分は、僕がもらうからね⁉︎」

なんて、生意気……いっぱしな
口を利いてきたから。

確かに、マークがいないと
音作りにもこだわりが強い
フレッドの負担は増している。

デビューが延期になったのは
僕のせいだし、作詞に挑戦する時間は
十分あるんだけど……

僕は言葉にならない思いを
音に託すタイプだからね? って
言い訳しつつ、鉛筆を転がす日々。

そして、フレッドの試験も終わり
ご機嫌が直るかと思ったけど
別のストレスが、できたみたいだ。

◇ ◇ ◇

「フレッド、迎えに来たわよー♡」

エントランスには、複数の女の子達が
固まっている。
その様子をモニターで覗き見て
げんなりするフレッド。

「ああ、今日も来たんだ……」

シックススフォーム[高校]を
卒業した彼は、ビデオカメラを
手に入れた同級生から

「試験結果を待つ間の気晴らしに、ショート・ムービーを作ってみないか?」

と誘われ、
バンドのプロモーション・ビデオを
制作する時に役立つかも、と参加。

そして途中から合流してきた
女の子グループに、何故だか
気に入られてしまったんだとか。

始めから読む(No.6-001)

 

 テレビのテロップ、デジタル化と共に賑々しくなったけど、昔は手書きで味わい深く画面もシンプルでした。CM前のこんなシーンや上部のテロップも、90年代に入ってからかな⁉︎(本当は提供も入れたいところw)そして番組タイトル、どこかで聞いた感じのを色々てんこ盛りにしちゃいました!(≧∇≦)