feat. The Smiths
「ジェム、落ち着きなよ⁉︎ 物に当たるのは良くない!」
慌てるフレッド。ヤスも呆れている。
「僕は落ち着いてるよ⁉︎ 君らに八つ当たらないだけ、十分落ち着いてるっ!」
するとフレッドは
大きく溜め息を吐いた。
「ねえジェム、いい加減あの2人のことは、気にせずいようよ? それに意外だなと思って――」
「何がー⁉︎」
僕は勢いよく振り返った。
「ギルだよ。あの人、普段僕達に関心ないみたいなのに、ちゃんとジェムのこと見てるなって……」
「俺も思った。仕事できる人だって、分かる気がする」
ヤスも頷く。
「はぁーっ⁉︎ 2人とも、なに言ってんの!?」
「要するに、ジェムはマムに似てるってこと! そうやってブチ切れるところが」
ぐうの音も出ないでいると
フレッドは並んで歩き出した。
「僕ね、ギルのこと嫌いじゃないんだ。あの人、変に父親ヅラしないじゃない?『ディス・チャーミング・マン』さ、ゲイじゃないけどね」
[The Smiths『This Charming Man』Released:10 October 1983]
そう言って、ウィンクするフレッドは
僕よりずっと大人だ。
「それに犬好きだしね」
と微笑するヤスに大きく頷き
彼はご機嫌なステップで
一歩前を踏み出した。
「そうだよ! ティックルは誰のお陰で家にいられるのか、ちゃんと分かってるんだ」
「まったく、大した奴だよ君は――」
言い終わらないうちに
ドン! とフレッドにぶつかった。
「痛いなぁ、急に立ち止まるなよ⁉︎」
「ねえ、スターライト・ルームに誰かいるよ?」
そう、僕等はいつの間にか
スターライト・ルームまで
足を運んでいたんだ。
「――若い男性? 見かけたこと無い。ガーデンの会員じゃないかも……?」
ザ・スミスは音楽通の方なら、80年代のUK代表といったらワムやデュランデュランより、彼等の名前を上げそうですね。フレッドもよく聴いてるんじゃないかな?
英語がサッパリな自分には、モリッシーのエスプリの効いた歌詞は解ってないですが、ジョニー・マーのギターが格好イイのは分かるぅ(≧∇≦)
英語がサッパリな自分には、モリッシーのエスプリの効いた歌詞は解ってないですが、ジョニー・マーのギターが格好イイのは分かるぅ(≧∇≦)
The Smiths - This Charming Man
リンク
その他のアーティストも登場!