1980s 洋楽★創作物語

舞台は1980年代。ロンドンから来日した、新人バンドのVo. ジェムの目線で描く、日本人少年ヤスを含むバンド仲間や家族との成長物語。UKバンドを中心とした、あの頃のあの曲が登場!

No.3-001 Believe In

来日中の僕等は
コンサートだけじゃなく、
精力的にプロモーション[宣伝活動]
も行っていた。

多数のカメラのフラッシュを浴びてると
僕等は何しに来たんだろうって
辟易するけど、仕方ないよね。

The Starlight Nightの音楽を
たくさんの人々に
知ってもらうためにも
プロモーションは
大事な仕事なんだから。

そして今日も
大阪に着いたばかりの僕等は
リハーサル前の、わずかな時間にも
日本のメディアから
取材を受けることになっていた。

そろそろ指定の場所に移ろうと
僕とフレッドが部屋を出ると、
目の前に慌てた様子で
マネージャーのスティーブンと
A&Rのヘンリーが
飛び出してきた。

※Artists and Repertoire:アーティストの発掘・契約・育成・宣伝戦略・管理等を担当するレコード会社の業務

 

「マークは? マークはいないのか⁉︎」

「またですかぁ?」
僕とフレッドは呆れ顔だ。

「撮影もあるからと、あれだけ念を押したのに!」

「スティーブン、あんまり興奮すると血圧上がるよ?」
そう言いながら
トニィとヤスも出てきた。

マークは放浪癖がある
ちょっとやっかいな奴なんだ。

「僕がマークを迎えに行きますよ」

「迎えにってジェム、心当たりあるのか?」
ヘンリーが肩を竦めた。

僕はアテンド[プロモーター]の
ヤマグチさんからスタッフを一人借りて
タクシーに乗り込んだ。

マークはスタッフ任せじゃ
捕まらないのは、百も承知。

そして着いた所は
今日のコンサート会場
大阪厚生年金会館だ。

開演まで、まだ5時間あるステージに
ローディー達と楽しそうに談笑している
マークを発見!

※楽器の輸送・管理・メンテナンス・サポート等、コンサートの裏方業務の担当者

 

僕は以前マークから、こんなことを
聞いた覚えがあった。

 

 マークのモデルは、髪型だけ a-ha のモートン。中身は全然違います! まさか、こんなキャラになるとは……( ¯-¯ )
★因みに今日はトニィの誕生日♩(マークは先月ね)