とにかく日本は
とってもエキサイティングな国だよ!
僕はマークが怪しい物を買いたがるのを
スタッフ達と、必死で止めながら
街を見て回った。
そして、13時を過ぎてランチへ。
「スシはもう食ったし、何か珍しいもん食いてえ」
と言うマークのために
日本のスタッフが
連れて行ってくれたお店は――
えっと、しょっぱいスープの中に
ヌードルが入っている……
そう、ラーメン店だ!
「ヤスの奴、今頃どこにいるんだろうな? あっ、オレは肉がたっぷり入った、ワイルドなヤツで!」
マークはメニューを見るのが
面倒臭いらしい。
「お祖父さんに会うことは無さそうだから、同級生にでも会ってるんじゃない? 僕はヘルシーなのがいいな……野菜たっぷりなタンメンがお勧め!? じゃあ、それ下さい」
「えっ、ヤスって東京出身なんだ⁉︎」
「知らなかった?」
僕はラーメンを待つ間
ヤスと初めて会った時の話を始めた。
★ ★ ★
ヤスの本名は岡部恭章。
出身は、日本の東京都。
彼が4歳の時、両親の仕事の都合で
家の隣に越して来た。
隣は長年、空き家だったけど
アジア人が購入したと聞いた時は
正直、あまりいい感じはしなかった。
でも挨拶に来た岡部家の人達は
とても礼儀正しくて
英語もアメリカのアクセントだったけど
ネイティブ並みだったので
最初の心配は、直ぐに吹き飛んだ。