1980s 洋楽★創作物語

舞台は1980年代。ロンドンから来日した、新人バンドのVo. ジェムの目線で描く、日本人少年ヤスもメンバーのバンド仲間や家族との成長物語。UKバンドを中心とした、あの頃のあの曲が登場します。時々イメージ・イラストも掲載!

No.2-024 Mixd Feelings(章末)

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「素直に『一口ください』って言いなよ?」

「一口くれー!」

テーブルを揺らすマークの前に
ラーメンを置くと
彼の〝一口〟で一気に減ってしまい
目が点になる僕。

「……美味しい?」

Yum Yum !」

結局マークは、僕のラーメンを
全部食べてしまった。
(既に餃子を二皿も食べてるのに!)

それから僕等は、フレッドとトニィの
〝金持ち組〟と合流して
ホテルに戻って来た。

 

残る一人は――

 

「ただいまー。な、なんだー?」

ヤスが部屋のドアを開けて驚く。
僕等は一列になって
出迎えてあげたんだ。

「随分と遅いお帰りで」と僕。
「一人でどっか行ちゃってさー」とフレッド。
「オレ達に、なーんの土産もないんだ?」とマーク。
「冷たい奴~!」とトニィ。

「なんだよ皆んなして⁉︎ たかが5分だろ、5分!」後退るヤス。

「5分でも遅刻は遅刻」
「当然、夕飯はヤスの驕り!」
「覚悟はできてるね、ヤスアキクン?」

「わ、悪かった。俺が悪かった、だから――」

「甘ーい、それっ!」
皆んな一斉に、ヤスに襲いかかった。
もうドタバタの大騒ぎ!

 

ねえ、ヤス? 君はあの時
『ジェムに俺は必要ない』って言ったけど
『俺にジェムは必要ない』って言われてたら
僕は君の本心に
気付けなかったかもしれない……

だから、これから先も
君の前には様々な人達が
通り過ぎていくだろうけど
僕は変わらず〝ここ〟にいるよ。

たとえ僕等 The Starlight Night の
5人の仲間が、別々の道を行く時が
きたとしてもね。

だって僕は〝I need you〟のパワーを
信じてるんだ――

 

「ギブアップ、ギブアップ! あっ、ジェム助けてくれ!」

「なあヤス?」

「――ん?」

「今日は楽しかった⁉︎」

僕の問いに
ヤスは笑顔で答えた。

「……まあまあかな?」

「――! この憎ったらしい奴、くらえヘッドロック!」

この後、僕等がスティーブンに
こっぴどく叱られたのは
言うまでもない。

……To be continued

始めから読む(No.2-001)

 

 2章終了\(^o^)/ ご愛読いただき、誠にありがとうございました。3章はトニィとマークと出会い、バンド結成する物語。ようやっと本編突入って感じ⁉︎