1980s 洋楽★創作物語

1980年代ロンドンが舞台のバンドデビュー物語。UK中心の80s 楽曲 (YouTubeリスト参照) が登場! 20年振りに描くイラストも80年代風・・・( ˘ω˘ )

No.5-001 Don't Be Scared

清水寺金閣寺平安神宮 etc.――
一日中オフをもらった僕等は
待ちに待った二度目の京都見物に
テンションを上げていた。

前回プロモーションで来日した時は
番組収録を兼ねていたから
観光らしい観光はできなかったけど、
今日は自由に回れるってことで
皆んな凄く楽しみにしてたんだ!

東京のハイテクな街並みも面白いけど
やっぱり京都の、このエキゾチックな
雰囲気には魅了されてしまう……

 

僕は買ったばかりの日本製カメラで
フィルム代のことも忘れ
あちこちシャッターを切って回った。

好奇心一杯のマークが

「うぉー! すげぇエキサイティング! ヤス、あれは何だ!?」

と、そこら中を駆け回り
同行のカメラマンが困ってるよ。
マークのあれは、ワザとだな。

「京都のことなんて、東京出身の俺に聞かれても分かんない」

そう言いつつもヤスは
日本のスタッフや
ツアーマネージャーのケヴィンに
尋ねながら、通訳さんと一緒に
解説してくれている。

京都は初めてじゃない
マネージャーのスティーブンや
A&Rのヘンリーも
ヤスの説明には、興味津々だ。

細かいことに興味のないトニィは
和紙でできた可愛らしい小物を
物色している。
きっとルイスへのお土産だね。

フレッドは、こっちに近付こうとするも
修学旅行で来ている子供達に
「外人だーっ」って囲まれてしまい、
慣れない日本語に一生懸命
耳を傾けている。

 

そうして僕等の行く先々で
ファンの女の子達も
どんどん増えてきて、
狭い京都の通りを
スタッフ達に囲まれながら
仰々しく歩いていると
他にも観光客は一杯いるのに
申し訳ない気持ちになるよ……

日本での知名度を舐めていた僕は
前回プロモーションで
来日した時の感覚でいたから
ファンサービスするにも
戸惑ってしまう。
ちょっと手を振っただけで
「ギャーッ‼︎」って
女の子達の歓声が凄いんだ!

唖然とする僕を他所に
いつもと変わらず
マイペースなマークが
皆んなを呼び寄せる。

「おーい! これやってみようぜ!?」

マークが手にしているのは

「〝おみくじ〟っていうんだ。要するにフォーチュン・クッキー
とヤスが教えてくれた。

あらすじ & メンバー紹介

 

 主人公、ティーン時代ばかり描いていたら、大人 (21歳) バージョンが描けなくて四苦八苦・・・これもちょっと幼いかも!? ちなみに彼が手にしているカメラは自分が使っていたEOS650ですが、本人はNikon派な気がするw
 この京都行脚、某バンドの動画を参考にしたけど、こんなカオスな世界を舞台に創作しようだなんて無謀もいいとこ・・・アイドルって大変ですね〜 更にこの章はUKロックらしく、ちょっとアンダーグラウンドな世界を描きたかったけど、自分には難しすぎて短い章となってますw
 そんな緩い物語ですが、今年もよろしくお願いいたします(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)ペコリ

 

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