僕はロンドンの高級住宅街と
呼ばれるエリアに
ダッド[父]の
ウィリアム・アラン・スチュアート
マム[母]の
ステイシー・アン・スチュアート
未亡人のナニー[乳母]Mrs.ジョーンズ
弟のフレッド、そして
ブリティッシュ・ショートヘア[猫]
ベルの5人と一匹で住んでいた。
ダッドの仕事は
詳しくは分からないけど
彼の知人が経営するレストランで
ギターを弾いていたのは知っていた。
マムのステイシーは
16歳の頃からモデルをしていて
雑誌の表紙を飾ったことも
あったとか。
女優にならないか、という話も
あったらしく……
まあ、美人な方ではあるね。
もちろん、最初から売れっ子だった
わけじゃないよ。
僕が5歳くらいの時かな?
彼女がショーのモデルとして
パリやミラノに行くようになり
ほとんど家に、居なくなったのは。
だから僕等の面倒は、全て
Mrs.ジョーンズがみてくれていた。
僕等にとって、Mrs.ジョーンズは
グランマ[祖母]のような
存在だったんだ。
この頃になると、ダッドの知人の
レストラン経営が芳しくなくて
ステイシーが帰ってくる度
2人は喧嘩するようになっていた。
喧嘩といっても、大抵
ステイシーが何かまくし立て
ダッドが悲しそうに佇む……
そんな印象。
高級住宅街に住むようなご家庭の英国人なら、ペットがいて当たり前と資料本に出ていたので、ネコちゃん御登場。ワンコは〝誰が散歩させる?〟ってなっちゃうのでね。でも後々、ワンコも登場いたします〜🐾໊