1980s 洋楽★創作物語

舞台は1980年代。ロンドンから来日した、新人バンドのVo. ジェムの目線で描く、日本人少年ヤスもメンバーのバンド仲間や家族との成長物語。UKバンドを中心とした、あの頃のあの曲が登場します。時々イメージ・イラストも掲載!

No.1-019 Mollycoddle

f:id:usagiara:20220115211908j:plainfeat. Adam Ant - Goody Two Shoes


「その分じゃ、何も聞かされてないみたいだね⁉︎ ダッドはね、病気で天国へ逝っちゃったよ。だから僕はマムに引き取られた」

あまりの事に、言葉を失う僕。
そこへステイシーが、昼だというのに
寝起きの姿で現れた。

「あら、ジェームス居たの? どうせまた、お金を持ち出しに来たんでしょう。まったく情けない兄ね……弟をごらんなさい。しっかりしていて、料理だってできるのよ。フレッド、早速だけどお茶を淹れて、朝食をお願い」

そんなステイシーの態度に
ムッときた僕は、
そのまま家を飛び出した。

フレッドが慌てて、エプロン姿のまま
追いかけて来た。

「待って、何処に行くの⁉︎

僕は振り返ると、ニヤッとしながら
口ずさんだ。

 

 ~♫ グッディ・トゥ、グッディ・トゥ、靴の揃った、いい子ちゃん 微妙な皮肉を続けてる 腹の中には何か隠してるくせに ♫~

[Adam Ant『Goody Two Shoes』Released:7 May 1982]

 

そして、身を翻し大通りに出ると
やって来たダブルデッカー
[二階建てバス]に飛び乗った。

撒いてやったと思ったのに
フレッドは、エプロンのポケットから
小銭入れを取り出すと
一緒にダブルデッカーに乗り込み
溜まり場のフラットまで
付いて来てしまった。

始めから読む(No.1-001)

 

 アダム・アントさん、ご登場\(^o^)/ ニューロマンティックニューウェーブの祖っていうか、元祖コスプレーヤー⁉︎ 1980年代前半にヒットを飛ばしてて、このキャッチーなイントロを聞いたことある人も多いかと。
 ちなみに「グッディ・トゥー・シューズ」とは、いい子ぶりっ子、優等生ぶった子という意味で、昔の物語に出てくる女の子のあだ名が由来だそうです。このMVも、秘書っぽい真面目そうな女性が髪を下ろすと⁉︎……って感じw