1980s 洋楽★創作物語

舞台は1980年代。ロンドンから来日した新人バンドのVo. ジェムの目線で描く、日本人少年ヤスもメンバーのバンド仲間や家族との成長物語。UKバンドを中心とした、あの頃のあの曲 (YouTubeリスト参照) が登場します。イメージ・イラストも掲載中!

No.3-014 Believe In

feat. Echo & The Bunnymen - The Killing Moon

少なくとも、昨日マークに
追い立てられなければ
鍵を閉め忘れることもなく
今ここで、トニィに会うことは
無かっただろう。

「じゃあバンド名は、スターライト・ルームにする?」と僕。

しかし、ヤスが
少し考えてから口を開いた。

「いや、なんていうか……スターライト・ルームって一種の象徴だろ? それよりも俺は今日この日の、この夜の神秘性を感じるんだ」

「スターライト・ナイトだ!」
僕は声を上げた。

「スターライト・ナイトか……うん、なかなかロマンチック! 女の子に受けそうじゃん?」
〈ヒュー♩〉っとマークは
口笛を吹いた。

「俺はゴッホの絵を思い出すけど、あれなら悪くない」
と頷くヤス。

「いいんじゃない?」
トニィも笑顔だ。

フレッドも
「それでいこう!」と
ご機嫌に歌い出した。

 

 〜♫星明かりの夜 君を見たんだ とても残酷に君は僕にキスした 君の唇は魔法の世界 君の空は全て宝石で飾られている 殺戮の月が もうすぐ昇ってくるだろう♫〜

[Echo & The Bunnymen『The Killing Moon』Released:20 January 1984

 

「月に殺されちゃ、かなわねぇよ?」
マークが肩を竦めている。

「だから、僕達は月よりも輝かなくっちゃ!」
フレッドは得意気だ。

「目指すはトップ・スター! だしね⁉︎」

僕の台詞に
皆んな笑顔になった。

こうして僕等は、この月と
星明かりの下での出会いに感謝し
一緒に未来を歩いていくことを
決心したんだ――

◇ ◇ ◇

それから
オリジナル・バンドとしての準備が
急ピッチで始まった。

僕等は今まで、既製の音楽の
アレンジばかりしていたから
完全なオリジナル曲は無かったんだ。

始めから読む(No.3-001)

 

 エコー&ザ・バニーメンの、ご登場です!\(^o^)/『キリング・ムーン』の歌詞に〝星月夜〟ある! ってよく見ると〝Starlit Night〟と綴りが違う? ゴッホの絵も『The starry night』って、昔と違くない⁉︎ 意味もどっちも微妙に違うような……
 特に考えもなく、子供心に The Starlight Night(星月夜)ってロマンチックなバンド名を付けてしまい、大人になった今こじつけに必死(汗)