1980s 洋楽★創作物語

舞台は1980年代。ロンドンから来日した、新人バンドのVo. ジェムの目線で描く、日本人少年ヤスを含むバンド仲間や家族との成長物語。UKバンドを中心とした、あの頃のあの曲が登場!

No.3-003 Believe In

feat. Haircut 100 - Favourite Shirts (Boy Meets Girl)


フレッドとヤスが、プログラミングに
夢中でディスカッションしてる間に
僕は中古自動車のカタログと睨めっこ。

去年免許を取得して
たまに、ミスターの車を借りるんだけど
高級車なんて気が引けるし
オッサンぽいもんね?
※イギリスの免許取得は17歳から

やっと男子校から抜け出せるんだから
ワーゲンやミニなんかで
女の子とドライブしたい、お年頃(!)

でもバイト代は
フレッドにのせられ
ほとんど機材に投入したから
スタジオのバイトは
どのくらい稼げるのかな〜?
なんてことを、ぼんやり考えながら
『好き好きシャーツ』を演奏していると

[Haircut One Hundred『Favourite Shirts (Boy Meets Girl)』Released:October 1981]

 

 

「カッティングが中途半端だぞー!」

 

遠くから大きな声が聞こえた。

振り返ると、ガーデンの門から
身を乗り出している男がいたんだ。

彼は難なく門を乗り越え
僕等の元に走って来た。

ダーク・ブラウンの、ゆるくセットした
リーゼントヘアにサングラス。
そのワイルドな風貌の男は
驚く僕等に、有無を言わさず仕切り出す。

「ほら、演奏続けて! そうそうOK! おいおい〝ワッ!〟は、もっとガチでいけよ⁉︎」

彼は背負っていた
ベースギターを取り出すと
ノリのいいベースラインと
ハイテンションなパフォーマンスで
僕等の演奏を、巧みにリードした。

僕等は彼についていこうと必死になり
夢中で他の曲も演奏し終わると
柵の向こう側に、いつの間にか
ギャラリーが集まっていて
パラパラと拍手が聞こえた。

「どうも、どうもー!」
ギャラリーに向かい
大きく手を振り、投げキッスする
めちゃくちゃ明るいコイツが
僕等 The Starlight Night の
ベーシスト、マーク・テイラーだ。

始めから読む(No.3-001)

 

 ノリが良くて楽しい曲っていったら、ヘアカット100!『好き好きシャーツ』って邦題は知らなかった、シャツじゃないw
 当時MVを見たことなくて、彼らのルックスは何となくヴィジュアル系かと思ってましたが、ヴォーカルのニックさん、キュートBoyじゃないですか⁉︎ そういう事は、もっと早く教えて〜!