1980s 洋楽★創作物語

舞台は1980年代。ロンドンから来日した、新人バンドのVo. ジェムの目線で描く、日本人少年ヤスもメンバーのバンド仲間や家族との成長物語。UKバンドを中心とした、あの頃のあの曲が登場します。時々イメージ・イラストも掲載!

No.2-016 Mixd Feelings

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ジャズ、ジャズ、ジャズ!

ダッドからはクラシック
ギター教室ではポップス&ロック
バンド時代はパンク、ニューウェーブ
今まで、それなりに演ってきたけど
ジャズはまったくノーマークだった。

僕等兄弟は、お小遣いを叩いて
リズムマシンとベースシンセを購入。
独特のリズムを、徹底的に叩き込む。

僕はバイト先の元音楽講師の
(Ms.オコナー的に音楽に関連してる)
店長に、How to や
お勧めのアルバムを借りたりして
ジャズにのめり込んでいった。

◇ ◇ ◇

夏休み最終日
僕とフレッドは、ヤスの部屋にいた。

まるで今から、オーディションを
受けるかのような、緊張感が走る。

リズムマシンのカウントがスタートし
僕等のバッキングが始まる。

譜読みは完璧、アレンジもソツなく
大きなミスもない。
だけど――

 

「……ノレない」

 

ヤスの上目線の一言に、何も言えない。
その通りだから。
これがジャズの難しさ、奥深さ。

ギター歴10年のプライドを捨てて
僕は頭を下げた。

「でも、ここまでマスターしたし、悪くはないと思う。後ちょっとのグルーヴ感を、君に教わりたいんだ」

「ヤス、一緒に練習しよう? 3人で完璧に演れたら、めっちゃクールじゃない⁉︎」
とフレッドも懇求。

そんな僕等の様子に
戸惑いを隠せないヤスが
重く口を開いた。

「もう新学期が始まる。ジェムもシックススフォームになるし、俺なんて構ってられないはず。遊びの時間は、お終いだろ?」

「遊びじゃないよ、僕は真剣に――」

「遊びだろ⁉︎ プロになるわけじゃ無いし。プロ目指すっていうなら尚さら、ちゃんとしたバンドに入るべきだ」

ヤスはそのまま視線を落とし
ぶっきらぼうに呟いた。

「ジェムに俺は必要ないよ」

その一言に、僕の何かがキレた。

始めから読む(No.2-001)

 

 リズムマシンって、いつからある? 子供でも買えるの? と調べた結果、ローランドTR-606なら、時代的にもお値段的にもOKかなと♩ でも80年代のイギリスでは、どうなのかまでは分かりませんが(汗)
 ちなみにジェムが欲しがっているのは、ジャズギター (凄いザックリw)です。あ、ピック描くの忘れた!