1980s 洋楽★創作物語

舞台は1980年代。ロンドンから来日した、新人バンドのVo. ジェムの目線で描く、日本人少年ヤスを含むバンド仲間や家族との成長物語。UKバンドを中心とした、あの頃のあの曲が登場!

No.1-017 Mollycoddle

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「あんなクソみたいな奴ら、付き合ってらんないよ」

その日以来、リンダとは
急速に親しくなっていった。

彼女は父親が合唱団員で
小さい頃から歌っていたから
発声方法には詳しいと
ヴォイストレーニングを
してくれたんだ。

但し条件として

「ちゃんと家に帰って、学校に通うこと。煙草・ドラッグ・アルコールの禁止」を求められた。

こうして僕は
歌う楽しさに目覚めたんだ! 

彼女はとても頭が良くて
少年の僕に、色々なことを教えてくれた。
(そう、ベッドの中でもね)

そんな生活をしている内に
さすがにエースも、リンダの様子が
今までと違ってきていると、気付き始めた。

問い質すエースに、リンダはハッキリと
別れ話を切り出した。

彼女はエンターテインメントを
本格的に学ぶため
ブロードウェイに旅立つ決心を
したからだ。

 

リンダは話してくれたよ。

 

夢を追いかけて、田舎から
憧れのロンドンにやって来たのに
気付けば、こんな後ろ暗い所で
投げやりな生活をしていたと。

でも、僕のヴォイストレーニングを
している内に、もう一度
夢を追いかけたくなったと
笑顔を向けた。

「ありがとね坊や。その声、大事にしなよ」

立ち去るリンダを見送った僕は
メアリーの時程、ショックはなかった。

もちろん、寂しくはあったけど
リンダは誰の束縛も受けない、
そんな女性だと
理解していたからね。

 

そして、ちょっぴり大人になって
すっかり変声も終わった僕は、
彼等の夜の仲間にも
入れてもらえるようになった。

ファズなんか、GFを
皆んな僕に取られたって騒いでいたけど
この頃の僕には、女の子なんて
どれも同じだった。

始めから読む(No.1-001)

 

 リンダちゃん、パンク・ファッション女子です。ジェムもパンクに影響されるだろうけど、さすがにモヒカンやスキンヘッドには、したくない……なので理想のイメージは、パナッシュのポール・ハンプシャー君!(曲は知らなかったのでYouTubeをチェック!)美少年と言うより美女⁉︎ っていうぐらい、めっちゃ美人さん♡(≧∇≦)


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