pick out: Me and Mrs Jones
それでも、メアリーが無事に
女の子を産んで会わせてくれた時は
嬉しかったな。
この小さな命が
笑いかけてくれるのを見ていたら
メアリーが一大決心して
ローランドに付いて行ったのは
正しかったと思えたんだ。
◇ ◇ ◇
メアリーという、心の支えを失った僕を
見兼ねたミスターが
ギター教室に通わせてくれた。
先生はロックにも明るく
色々教えてくれたんだけど
もう、あの頃のように
夢中になって弾くことは
できなかった。
シニア・スクール[私立中学校]に
入学しても、淡々と日々を
過ごしていった。
そして、これまでずっと面倒を
見てくれていたMrs.ジョーンズも
高齢を理由に、娘夫婦に引き取られて
行ってしまった。
後任は住み込みではなく
都度、ハウスキーパーやシッターが
派遣されてくる形となり
僕は本当に、独りぼっちとなってしまった。
英語があまり話せないハウスキーパーが
19時で帰ると、段々と虚しさが募り
独りで家にいるのが、辛くなった。
こうして14歳の僕は、度々夜の繁華街を
彷徨くようになっていった。
この物語を書くにあたって困ったのが、イギリスは子供を一人にしちゃダメなこと。お留守番はもちろん、学校の送り迎えも保護者が必要なんです。親は仕事でいない設定にしたいけど、子供を一人にできない……そうなると登場するのが、ナニーやベビーシッターさん。ジェムが一人行動できる中学生を待って、Mrs.ジョーンズは引退させていただきました (^^ゞ
ナニーの名前を考えた時に〝ミセス○○〟と言えば〝ジョーンズ〟と即答だったのは、この曲がインプットされていたからかも⁉︎↓
ナニーの名前を考えた時に〝ミセス○○〟と言えば〝ジョーンズ〟と即答だったのは、この曲がインプットされていたからかも⁉︎↓
Billy Paul - Me and Mrs. Jones
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