1980s 洋楽★創作物語

舞台は1980年代。ロンドンから来日した、新人バンドのVo. ジェムの目線で描く、日本人少年ヤスもメンバーのバンド仲間や家族との成長物語。UKバンドを中心とした、あの頃のあの曲が登場します。時々イメージ・イラストも掲載!

No.1-005 Mollycoddle

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夕飯を終えた、僕とフレッドを連れて
ダッドはガーデンに向かった。

まだ、寒さの残る外気の中
スターライトを弾くダッドに見惚れ
思うように弾けない自分に
むくれて見せた。

「何でそんなに、指を動かせるの⁉︎ 僕も本当に、スターライトを弾けるようになる?」

ダッドは優しく微笑んだ。

「そうだね……ジェムがもっと大きくなって、たくさん勉強して、毎日うんと練習すれば、必ず弾けるようになるよ」

そう言って、僕と一緒に
『星に願いを』[映画『ピノキオ』の主題歌]を弾いてくれた。

僕のたどたどしいメロディラインに合わせて
ダッドが優しく、伴奏を添えてくれると
一端のギタリストになった気分だった。

気付けば、日が傾き始め
僕は小さなクシャミを一つ。

「ダディ、そろそろ帰らないと、またマムに怒られるよ?」

この日は、珍しくステイシーが帰ってくると
Mrs.ジョーンズから聞いていたんだ。

しかしダッドは頷きつつも
一向に、動こうとはしなかった。
フレッドは既に、ダッドの腕の中で
寝息を立てている。

僕は幼いながらも、この日のダッドは
いつもと様子が違うと感じていて
それ以上、何も言えなかった。

始めから読む(No.1-001)

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 文字ばかりじゃなんなので挿絵を入れてみましたが、見た通りいっぱいいっぱいな画力なので(汗)気が向いたら描いてみる程度にしておきます……( -ω- `)フッ
 ダッドはアコギを持ってるけど元々はクラシックギター出身なので、ジェムにはクラシックギターを持たせました。クラシックギターが出来れば、後々なんでも弾けるだろうという勝手な思い込みw